株式会社リックテレコムが主催する「NGN+S2007 Spring」が5月29日に開催され、ソフトバンクテレコム、研究所副所長の米田進が「ソフトバンクグループの次世代ネットワーク実現に向けて」と題して講演を行いました。
海外でのNGNは老朽化した設備のリプレースとしての期待が大きい状態にありますが、日本では次世代のビジネス・プラットフォームとして注目を集めています。とはいえ日本でもNGNはオールIP化したネットワーク上で提供されることは共通の認識であるものの、その上で展開されるサービスについては「放送と通信の融合」「決済代行」「コンテンツ・アグリゲーター(Contents Aggregator コンテンツ収集事業者)」などの用語をキーワードとして様々な提案がなされている状態で、その方向性は明確に決定されている訳ではなく、コンテンツ事業者などの情報発信者にどのようなインターフェイスが提供されるのかも決まっていません。このため今回のNGN+S2007 Springの発表では、通信機器メーカーの他に、自社の提供するSDP(サービス・デリバリー・プラットフォーム ※1)フレームワークの優位性をアピールする大手ソフトウェアベンダーの姿が多く見られました。
※1:要求に応じたサービス提供や課金を可能にする基盤
米田の講演では、次世代IPネットワークの上に構築される「オーバーレイネットワーク ※2」がユーザの様々な要求に応えるプラットフォーム提供を可能にするソフトバンクグループの構想と、それを実現する「スマートVPN」「XMLネットワーク」などが説明されました。通信キャリアによる柔軟なプラットフォーム提供の話題は、今後のネットワーク構築の方向性を占うものとなるため、講演は立ち見の聴講者も見られるほどの注目を集めています。
※2:ネットワーク上で上位レイヤのプロトコルで作る仮想ネットワークのこと
この他、量子暗号光通信、無線LAN対応電子ペーパー、FMCセキュアアクセスなど、最近の研究所の取組みもあわせて紹介され、講演は大変盛況のうちに終了しました。