今月の注目記事2分間Q&A関西流ベタベタIT商法
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更新日:08/10/21

  関西流ベタベタIT商法の挑戦

大阪が生み出した儲かる(売上アップ)のためのIT商法は、「使える物は何でも使う、便利を追求する、花より団子」とごちゃ混ぜの三拍子がそろっている。本連載ではそんなベタで面白いIT商法を紹介していく。

夢を実現するナニワのエジソン (前編)

合同会社 関西商魂 代表 中森勇人

合同会社 関西商魂
代表 中森勇人

 近未来から来たネコ型ロボットが活躍する人気アニメの「ドラえもん」。お腹のポケットから様々な道具を出して、次々と問題を解決してくれる。「あんなロボットがいてくれたらなぁ」と考えた人はきっと多いことだろう。

 この夢のような話を本気で実現しようとする人がいる。その人の正体は神戸大学工学部で教鞭を取る塚本昌彦教授だ。実は塚本教授は当サイトでも何回か紹介され、拙著、「関西商魂(ソフトバンククリエイティブ刊)」にも登場頂いている。

 彼を一躍有名にしたのは、一日中コンピュータをウエア、つまり着込んでいるウェアラブルコンピューティングの研究。自らを研究サンプルとする目的から通学中も、授業中も、ご飯を食べているときも、自宅でくつろいでいるときも、頭部にはHMD(ヘッドマウントディスプレイ=コンピュータの画面を表示する装置)、腰には小型コンピュータとキーボードを離さない。そしてついに、研究テーマはコンピュータを“着る”から“飛ばす”へとシフトする。

■空飛ぶパートナーの出現

 飛ぶコンピュータはまさしく、ドラえもんの出す道具の一つだ。ストーリーの中で、のび太がスネ夫やジャイアンの行動を監視するために飛ばしている“目玉にアンテナが付いているロボット”のイメージが近い。いわゆる小さな人工衛星のようなもの。

 ただ違うのは他人の行動を監視するのではなく、自分自身のための“第三の目“となること。構造としては自立飛行がおこなえる飛行体にカメラ、小型コンピュータ、通信機能などを搭載したものだ。用途として考えられるのは、まず災害時に安全場所を確保するなど安全面に関するもの。阪神大震災では多くの人が瓦礫の下敷きになってしまったが、このロボットがあれば自分の位置を正確に発信し、助けを呼んできてもらえるというわけだ。

 また、常に側を飛んでいるから客観的に自分を見ることも可能だ。例えば、今日のファッションはどうだろうかを“飛ぶコンピュータ”に見てもらうこともできる。ジョギングの支援という用途もあり、時間測定や脈拍数などをセンサーからコンピュータに送信し、シミュレーションをして「ガンバレ!」や「少し休みましょう!」と先導しながらコーチのような役割もしてくれるわけだ。

 落とし物をしてもすぐに教えてくれるし、見通しの悪い道路で車が出てきそうになると「あぶない!」と知らせてくれる。待ち合わせの時間に遅れそうになると先に行ってくれるし、必要なら電話もかけてくれる。

 今、問題になっている子供のセキュリティについても24時間監視してくれるし、時には飛ぶコンピュータが鬼の役をして“かくれんぼ“や”鬼ごっこ“などの遊び相手にもなってくれるという。「イメージとしてはピーターパンに出てくるフック船長の肩に乗っているオウムのような役割を果たすことになるでしょう。ただ、ハードウエアーとしての便利さをもたらすだけでなく、時には毒舌をはき、時には慰めたり、励ましたり。なくてはならない、かけがえのないパートナーになると思いますね」と語る塚本教授。こんなロボットがいてくれたらどれだけ楽しい人生が送れることだろう。

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